スクリーンから飛び出してくるような立体感のあるキャラクターを、声だけで表現していくのは非常に難しい事だと思いますが、今後も挑戦していきたいジャンルでもありましたので、オファーを頂けてとても嬉しかったです。そして、原作を読んで想像していた通りの潮路の姿になっていたのも嬉しく、役になりきって集中して演技が出来たと思います。見た目通りの可愛らしさもありますが、凄く芯が強く、母性豊かな心で皆のことを引っ張っていく女の子をうまく演じられればと思いました。今回、唄を歌う場面もあるのですが、島唄という、どこか懐かしいような温かみのある曲で、次第に大合唱になっていくので歌っていてとても気持ち良かったです。いかに純粋な心で真っ直ぐ歌えるかが重要で、私自身童心に返りありのまま素直に歌いました。その個性豊かなネズミたちが、スクリーンの中を縦横無尽に走り回り冒険する姿は、観る側も応援せずにはいられなくなってしまいます。幅広い世代の方に楽しんで頂けると思いますし、結末を知っている私も固唾をのんで見守ってしまう程、臨場感溢れる仕上がりになっています。そんな彼らの冒険を、是非是非劇場で見守ってあげて下さい。