「世界中の子供たちにガンバの物語を伝えたい」という総監督の言葉に共感し、脚本に参加させていただきました。かつてのテレビアニメ版『ガンバの冒険』は世紀の大傑作であり、僕も崇拝する作品です。であるがゆえに、極力意識せず、原作『冒険者たち』に専心して脚本にしたつもりです。「さあ、冒険に出よう!」そんなシンプルで夢にあふれた物語が最近は少ないように感じます。「大きな海が見たい」その一心でガンバは街を飛び出していきます。楽しいことばかりじゃない、苦しい思い、辛い別れもあるけれど、それも含めて冒険を楽しむのが人生、そんなメッセージにあふれているこの原作が僕は大好きです。脚本を書いてから随分月日が経ちました。スタッフの皆さんが長い年月をかけて作り上げ、ようやく完成した本作、感慨深いです。いよいよガンバたちが冒険の海へ旅立ちます。